8ヶ月連続で売上目標を達成し、サブマネージャーとなった芹澤。前回の密着で巻き返しを誓った彼は、その後2ヶ月続けて目標に届かなかった。数字に追われながら、人手の足りない組織を裏で支える一日に密着した。
特定の数値が下がったわけではない、だから難しい
5月も6月も、目標には届かなかった。「やばいっす。マジで」。2ヶ月連続の未達について聞かれると、芹澤は率直にそう口にした。
原因は、5月・6月ともに入社前の辞退が出て、その返金分を取り返しきれなかったことにある。自分のどれか一つの数値が下がったわけではない。だからこそ改善が難しい、と芹澤は語る。
そこをカバーできれば今月は達成できそうだが、今月には今月の大変さがあるという。1日3〜4件ほどだったカウンセリングが、今は5〜6件に増えた。スケジュールはほぼカウンセリングだけで埋まってしまう。

半分の人数で回す、ベンチャーならではの悩み
ただ、サブマネージャーである芹澤の仕事はカウンセリングだけではない。この日、CSのメンバーと話し込んでいたのは、人手不足をめぐる状況確認のためだった。本来4人ほどいるCSが今は2人しかおらず、架電が十分に回っていない。「シンプルに半減なんで」。アポイントが取れなければ、そもそもカウンセリングができない。空いた穴は、他のメンバーでフォローするしかない。
個人目標に追い込まれていても、芹澤は求職者とのカウンセリングで手を抜くことはできない。しかし、予定が思い通りに進むとは限らない。この日は、求職者が電波の不調で面談に入れないという。求職者が面談に現れないこと自体は珍しくない。ただ今回は来ないのではなく、つながるのを待つしかない。芹澤は、こうしたケースが一番厄介だと話す。次の予定に響けばリスケジュールも必要になる。「業務の時間がもったいないです」と、もどかしさをにじませた。待つこと15分、ようやく求職者と連絡がついた。

始まった面談は、カウンセリングではなくオンライン面接の対策だった。カメラの位置や画面への映り方まで、細かく具体的に伝えていく。職業紹介にとどまらない手厚いサポートも、同社の仕事の一部だ。前の予定が押した分、休む間もなく最後の面談へ。それでも求職者の前で、疲れた様子は一切見せなかった。

定時後に始まる、もう一つの仕事
予定されていた業務を終えても、芹澤の一日は終わらない。終業後に始まったのは、CSの増員をめぐる打ち合わせだった。「終業後しかこういう話ができないんで仕方ないです」。
「CS足りないよね」という声は社内にある。しかしそれだけでは感覚の話にすぎない。本当に人数が足りないのか、それとも能力の問題なのか。6月の応募数は全体で2913件。こうした数字を一つずつ確かめながら、定量的な根拠を探っていく。ただ、これまで個人単位の数値を出してこなかったこともあり、何を基準に判断するかは簡単ではない。CSに責任者がいないことも課題として挙がった。
人事関係の細かな業務は現在、社長の小谷とマネージャー陣が担っている。会社の拡大が進むいま、人員の増強も重要なテーマだ。
裏方を担いながら、全力を尽くすだけ
仕事を終えると、メンバーも少しリラックスした表情を見せる。深山について「動画で見せてる深山さんてあれ偽ですからね」と冗談が飛び、笑いが起きた。

芹澤の未達の背景には、採用や管理業務の負担が大きくなっていることもあるようだ。面接の日程調整からCSの運用まで、細かな仕事を自ら引き受けている。「タスクっていうよりは、細やかな、みんななんでこれやってくんないのを俺がやってます」。彼は社内で、裏側のサポート役を担っているのだ。
ただ、サブマネージャーからの降格の可能性は残っている。基準は明確ではないものの、数字次第ではあり得るという。それでも芹澤は「なるようにしかならないんで、全力を尽くすだけですね」と語る。2ヶ月連続の未達を抱えながらも、成長を続ける会社を裏側から支えている。芹澤がこの会社にとって欠かせない存在であることは、間違いないだろう。
密着の全編は、YouTube「こたにの人生逆転ちゃんねる」から。
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