どん底に立たされた求職者が幸せを掴むため社長たちに挑む。【前編】【矢萩 希和】〔18人目〕下剋上版就活NEO

どん底に立たされた求職者が幸せを掴むため社長たちに挑む。【前編】【矢萩 希和】〔18人目〕下剋上版就活NEO

SHARE

「下剋上を目指す若者の逆転の第一歩」を掲げる「下剋上版就活NEO」に、収入が途絶えた状況から人生を立て直そうとする求職者・矢萩希和が挑んだ。社長陣の一人として出演した小谷弘樹は、前編の中間評価で、本人の希望を上回る年収を示している。

年収800万円から、収入ゼロへ

矢萩の最終学歴は中学卒業である。神奈川県で、パートナーとその子どもと3人で暮らしている。前職では、プレイヤーから管理職まで各期間で売上150%から200%を達成し、管理職としては横浜・みなとみらいで45名のチームをマネジメントした。神奈川県のマネージャーランキングでは毎月1位を獲得していたという。

係長まで昇格したものの、社内で起きた不祥事をきっかけに降格となり、退職を選んだ。かつて800万円あった年収は、いまはゼロになり、支払いもできない状況にある。それでも頑張り続けられる理由として矢萩が挙げたのは、支えてくれるパートナーの存在だった。先日、両親へのあいさつの場で、パートナーは彼と結婚したいと言ってくれたという。「絶対に幸せにしたい」。だからこそ、ここで人生を変えたいと語った。

社長陣はまず生活の状況を確かめた。貯金でしのいでいるが、3月までは大丈夫で、4月が難しくなるという。現在は個人事業主として新しい仕事を続けているものの、2か月単位で報酬が支払われる仕組みのなかで、本来入るはずだった収入を受け取れなかったことが大きかったと社長陣は整理した。

パートナーとは15年ほどの付き合いで、もとは友人同士だった。相談に乗ってもらうなかで、その優しさと明るさに、逆に自分が元気づけられたという。パートナーも勤め先のスーパーが閉店し、今年中学生になる子どもの入学準備に追われながら仕事を探している。

ファーストプレゼンで自身の状況を語る矢萩

環境のせいにしない姿勢

エコスマートの奈良社長は、真面目な話をしてもいいかと切り出したうえで、他責に聞こえてしまう部分があると率直に伝えた。そのうえで、自分自身に原因があったと思う点があれば聞きたいと尋ねる。

矢萩は、降格の経緯を具体的に説明した。ルールに沿ってチャート紙のコピーを提出していたが、提出先で捨てられていた。運行管理者に直接渡していればよかった点は、自分たちの責任だと思うと答えた。

番組側からも、事前の面談で細かく話を聞いたが、環境のせいとも言える状況にもかかわらず、一言も言い訳をしなかったという補足があった。腹を決めて、やるだけだという姿勢である。

3つ目のプレゼンで矢萩は、二つのビジョンを示した。一つは、会社の中核を担う存在になることだ。前職でもアルバイトから正社員、主任、係長へとステップアップしてきた。結果を出すのはプレイヤーとして当たり前であり、社長が新しい事業を始める際に抜擢される人材になりたいという。もう一つは、パートナーとその子どもを幸せにすることである。

奈良社長の問いに降格の経緯を説明する矢萩

「なんとかしたい度」80%、小谷が示した年収500万円

下剋上版では、社長陣が「なんとかしたい度」と評価年収をボードに記す。宮本社長はなんとかしたい度90%をつけた。山本社長は50%で年収400万円、井坂社長は70%で420万円、奈良社長は70%で450万円にインセンティブを加え、インセンティブは年収の3割ほどだと補足した。

そして最後に指名された小谷は、「なんとかしたい度80%年収500です」と答えた。その直後に矢萩が明かした希望年収は、450万円プラスインセンティブである。小谷が示した500万円は、本人の希望額をすでに上回っていたことになる。前編の字幕からは、小谷がこの評価の理由を語る場面は確認できない。スキルチャレンジ以降の展開は後編に続く。

なんとかしたい度80%・年収500万円を示す小谷

祖父の形見のスーツで臨んだ一日

評価のあと、社長陣の一人がこの日のスーツについて尋ねた。矢萩の答えは、祖父の形見だというものだった。父親代わりに育ててくれた祖父は、前職を辞めるタイミングと重なるように亡くなった。いつも自分のことを心配してくれていた祖父を、この場で安心させたい。それが、この日に込めた思いだという。

パートナーからどう見られていると思うかと問われると、「真っすぐなところ」だと答えた。新しい仕事に就く際、朝は何時から、夜は7時までに帰ると約束し、忙しい時期も含めて守り続けている。コミットしたことは必ず守る、と自らを語った。

起業を考えたことはないかという問いには、前職を辞める際に運送業の立ち上げを、さらに前の板前時代には海外での出店を考えたこともあったと明かした。ただ、当時はそのリスクを取れなかった。だからこそ、いまは会社の中心となる存在を目指したいという。

社長陣からは「楽しみですね」という声が上がり、収録はスキルチャレンジへと進む。年収500万円という評価を示した小谷が最終的にどのような判断を下すのか。結末は後編に持ち越された。

祖父の形見のスーツについて語る矢萩

番組の全編は、YouTube「就活NEO」から。

掲載元を見る