「この日本をぶっ壊してやりたい」と語る営業志望の学生・小林海翔が、就活NEOの245人目として登場した。社長・小谷弘樹を含む社長陣全員が採用を出すなか、小谷は100点とハートマークで思いを伝えた。小林が最後に選んだのは誰だったのか。
柔道9年と営業インターンの実績
小林は小学3年生から9年間柔道に打ち込み、中学・高校ではキャプテンや部長を務めた。強みとして挙げたのは忍耐力、思考力、向上心の三つである。大学に入ってからは営業のインターンを始め、30人中トップ3に入った経験もあるという。
もともとは白バイ隊員に憧れて柔道を始めた。しかし中学・高校時代にネットで格闘家や経営者の生活を目にし、稼ぎたい、成長したいという思いが強くなった。祖父など身近な人が営業をしていたこともあり、どこでも通用するスキルとして営業を選んだと説明した。
実績のプレゼンでは、映画館で動画配信サービスの無料登録を獲得する営業で、初日の4件から最終的に33件まで伸ばし、劇場の記録を塗り替えたと語った。現在は太陽光発電と蓄電池の催事営業でアポイントを取る役割を担い、獲得したアポイントは月8件。契約に至れば800万円以上の売上が見込めるという。
社長陣が注目したのは、その数字の内訳だった。同じ稼働時間の上長が月27件を取るなかで、8件との差はどこから生まれているのか。知識量だという小林の答えに対し、返すべき反論はほぼ決まっているのだから、差を生むのは知識ではないはずだという指摘が続いた。小林は、お客様の表情から懸念を読み取る力や、ハードルの下げ方といったトークスキルの差だと分析し直した。

「今の日本はダサい」と語るビジョン
ビジョンのプレゼンで、小林は「今の日本はダサい」と切り出した。冷笑する文化や、挑戦する人をあざ笑う空気が嫌いであり、若者を引っ張ってこの日本を壊したい。そのためにまずは1年目から数字にこだわり、いずれは子会社を任され、最終的には独立したいと語った。
ただし、4年目に子会社の社長になり、6年目に独立するという計画には、社長陣から鋭い指摘が入った。子会社を任せた社長が2年で独立してしまえば、その会社には社長がいなくなる。
それでも中間評価では、期待度80%から95%という高い数字が並んだ。三浦会長は90点・500万円とし、実績そのものは大したことはないとしながらも、天狗になっていない点がいいと評価した。小林が提示した希望年収は500万円プラスインセンティブで、三浦会長の評価とぴたりと重なり、「正解」という声が上がる場面もあった。

流しそうめんの営業と、小谷の「ベストクエスチョン」
スキルチャレンジのお題は、埼玉県秩父の流しそうめん施設の貸し切りだった。最大50名で、移動のバス料金込みで50万円である。お客様役には三浦会長が選ばれた。
小林は、体調を崩していた三浦会長に自然の中でリフレッシュしてほしいと提案した。しかし三浦会長は、そうめんのために50人が秩父まで来るとは思えないと懸念を示し、価格にも疑問を呈した。続くプロ役の与儀大介は、決裁者の知り合いから事前に了承を取り付けたうえで、社員旅行の企画として盛り上がる提案を展開し、成約まで持ち込んだ。投票は4対0で与儀の勝利となった。
講評では、話し方など営業の土台となるスキルは新卒のなかでも高いという評価や、反論を一度受け止めて否定しない姿勢を評価する声が出た。一方で、自分の地元だという話は相手にとって価値にならないため入れないほうがいい、という具体的な指摘もあった。
質疑では、稼ぎたいという思いに対し、どの業界でどれだけの成績を出すのかという逆算が甘いという指摘が続いた。そこで社長陣から振られたのが小谷である。小谷は、小林自身が会社に何を求めるのかを聞きたいとしたうえで、「成長環境」では範囲が広すぎるため、もっと具体的に答えてほしいと求めた。この質問には周囲から「とても28歳と思えない」という声が上がった。
小林は、一人で上から引っ張られるよりも、同じ境遇の仲間と同じ気持ちで上を目指す環境のほうが力を発揮できると答えた。社長陣からは、組織としては足並みがそろいやすく、管理職に向いているのではという声もあった。

全社採用、そして小林の選択
最終ジャッジでは、全員が採用を出した。古德社長は80点で、自社にはチームを分けるほどの規模がまだないため、入社前からチームづくりに関わってほしいと伝えた。
小谷は100点をつけ、「男の子にハートマーク書いたの初めてです」と明かした。新卒のなかでもいいと思えること、人柄が真面目そうなことを理由に挙げ、自社には3か月に1回の昇格・降格の制度があり、競争の環境があることや、チームを三つ作っていることを説明した。そのうえで、学生のうちに自社のインターン生と一緒にチームをつくってみてはどうかと提案している。「もうなんか愛が溢れちゃって」という言葉には、スタジオから笑いが起きた。
都築社長は90点で、チームで勝たなければ上に上がれない自社の評価制度と、小林の志向が合っていると評価した。三浦会長は、最初の評価から下がったとしつつ80点・500万円で採用とした。営業とプレゼンの技術はこれから教えられるとし、社内で毎年、最大1億円規模のコンペがあることも紹介した。小谷のような伝え方はしないが、秘めた思いがあるとも付け加えている。
小林が選んだのは三浦会長だった。SNSで発信される考え方に共感していたこと、人間性に惹かれたことを理由に挙げた。収録の最後には、小谷が「ベストクエスチョン」というキャラクターを手に入れたという声も上がり、次回以降への期待とともに番組は締めくくられた。

番組の全編は、YouTube「就活NEO」から。
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