日本社会での軋轢を訴える求職者…その想いが社長陣に届くのか? 【ファウザン ユウキ イブラヒム】〔241人目〕就活NEO

日本社会での軋轢を訴える求職者…その想いが社長陣に届くのか? 【ファウザン ユウキ イブラヒム】〔241人目〕就活NEO

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社長・小谷弘樹が社長陣の一人として出演した就活NEO〔241人目〕。挑戦者は、インドネシアから来日し、日本社会と外国人の間にある軋轢をなくしたいと語る大学4年生のファウザン ユウキ イブラヒムである。その思いに、社長陣はどう応えたのか。小谷は人柄を評価しながらも、採用は見送る判断を示した。

「相手より好きになれる」という強み

ファウザンはインドネシアで生まれ、幼少期に日本とインドネシアを行き来しながら育った。話せる言語はインドネシア語、日本語、英語の3つ。本を読むのが好きで、単語数でいえば日本語が最も多いかもしれないという。希望職種は営業である。

好きなことは、人が好きなことの話を聞くこと。得意なことは、相手よりもそのことを好きになれることだ。友人の影響でお笑いが好きになり、今ではその友人以上に動画を見ていると話した。

過去の実績として語ったのは、大学で参加していたインドネシアコミュニティの活動である。吃音から人見知りになったが、会話を重ねることで克服したという。団体が学外でイベントを開く際、補助金の申請を担っていた人が急逝した。ファウザンは市役所や県庁を回ったが資金は足りず、最終的に大使館に支援を依頼した。市から約10万円の補助を受け、残りの約20万円を大使館に頼んだという。そこまで頑張れたのは、インドネシアのことを日本で知ってもらいたいという代表の理念に強く共感したからだと説明した。

ただ、社長陣からは、困難の度合いや金額の面で弱く、理念への共感とのつながりも見えにくいという指摘が出た。

過去の実績についてプレゼンするファウザン

「軋轢をなくしたい」に社長陣が問いかけ

将来のビジョンとして、ファウザンは「1つ怒ってることがあります」と切り出した。それは日本社会と外国人の間に軋轢があることだ。その根本には不安があり、解決するには話をして理解し、好きになる過程が大切だという。顧客の話を聞いて理解し、好きになり、不安をなくせる人材になる。それが短期のビジョンだと語った。

中間評価で、小谷がつけたのは期待度70%、年収360万円プラスアルファである。「ぶっちゃけまだわかんないなってところです」と率直に述べつつ、3か国語を話せる点については「可能性はすごく感じてる」と評価した。そのうえで、この後に強みやビジョンの原体験を聞きたいと続けた。他の社長の評価は期待度50〜80%、年収360万〜750万円と幅があった。ファウザン本人の希望年収は250万円プラスインセンティブだった。

中間評価を発表する小谷

質疑では、軋轢とは具体的に何を指すのかが問われた。ファウザンは大分県で起きている土葬をめぐる問題を例に挙げた。これに対し、国によって考え方が違うのは当然で、日本で生活するのであれば日本の決まりに合わせる必要があるという意見が出た。ビジネスとして解決できるかといえば難しいのではないか、という声もあった。

さらに、意識を変えたい相手が日本に来る外国人側なのであれば、今すぐインドネシアに帰って働くべきではないかという問いも投げかけられた。ファウザンは、日本で働いて文化を肌で感じてこそ、来日する人にわかりやすく伝えられると答えた。

プロに3対2、届かなかったクロージング

スキルチャレンジのお題は、シャインマスカットの木のオーナー権である。プロが育てる木の権利を1年間購入し、200房のうち半分がオーナーのものになる。転売はできず、収穫体験には最大20人を招待できる。料金は1年間で100万円。ファウザンが営業相手に選んだのは、鮮魚業界に特化した人材紹介を手がける葛川社長だった。

ファウザンは、取引先への手土産に「ストーリー」を添えられる点を打ち出した。自分が1年間育てた木のシャインマスカットを贈れば気持ちが伝わり、話の種にもなる。収穫体験に取引先を招けば関係も深められる。ただ、100万円という価格に「高い」と返されたあと、クロージングまで進めないままロープレは終わった。

プロ役のレオ氏は、内定者を収穫体験に招いて入社前から愛着を持ってもらうという、採用の課題に直結する提案を行った。投票は3対2で、プロの勝利となった。

フィードバックでは、自分が育てたものを贈るというストーリーで売る発想を評価する声が上がった。一方で、プロは課題解決を直接的に提案していたのに対し、ファウザンの提案はあれば良いという程度のものにとどまったという指摘や、最後にクロージングに挑んでいないという指摘もあった。

シャインマスカットの木のオーナー権を提案するファウザン

小谷が評価した「お客様ファースト」

求職者ジャッジメントタイムで、ファウザンは葛川社長を首に指名した。発表をあまり聞いてもらえていないと感じ、期待値も高くなかったことが理由である。

最終質疑では、ビジョンを実現するためのロードマップが見えないという厳しい指摘が出た。一方で、短期ビジョンにある顧客の話を聞き、理解し、好きになるという姿勢を、他人軸の目線として評価する声も上がった。その価値観の原点を問われたファウザンは、日本語に困っている友人と一緒に市役所や銀行で手続きをした経験を挙げた。

城之内社長は、夢、犠牲、ノルマ、成功、失敗という5つの言葉に即答してもらう問いを投げかけた。

最終ジャッジで、小谷は70点、採用しないと判断した。「人柄はすごくいいと思います」と述べ、考え方や「さっきのお客様ファストの目線」も評価した。ただし、給料は思いや考え方ではなく「能力に対して出るもの」であり、今の条件では難しいという結論だった。

最終ジャッジで70点をつけ、評価を伝える小谷

三島社長、井坂社長も採用を見送るなか、80点で採用を決めたのが城之内社長である。決め手は、5つの言葉への即答だった。答えの矢印が自分ではなく他人に向いており、求職者の人生を考えて転職を支援する仕事に向いていると判断したという。年収450万円とインセンティブを提示し、しばらくはオンラインでのインターンを提案した。ファウザンと同じ大学の先輩2人が、すでに城之内社長の会社で活躍しているという。

最後に、司会の岡田社長は「彼みたいな人って救わないといけないと思うんですよ」と語った。インドネシアから来て日本を好きになり、当事者として両国の架け橋になろうとしている。その思いに応えたいという言葉で、番組は締めくくられた。

番組の全編は、YouTube「就活NEO」から。

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