コーチングが人を壊す!?求職者のプランに社長たちが鋭く指摘!! 【村上 夢来】〔238人目〕就活NEO

コーチングが人を壊す!?求職者のプランに社長たちが鋭く指摘!! 【村上 夢来】〔238人目〕就活NEO

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YouTubeの就活番組「就活NEO」に、社長・小谷弘樹が社長陣の一人として出演した。238人目の求職者は、AIキャリアコーチングアプリの事業化を目指す大学2年生の村上夢来。行動力は評価されたものの、人の人生を扱うサービスの危うさを社長陣は鋭く指摘した。小谷も、サービスを提供する側の責任を問い、採用を見送った。

行動力で駆け抜けてきた大学2年生

村上の希望職種は社内ベンチャーだ。どんな状況でも前向きに工夫して形にできることが強みだという。テレアポのアルバイトでは、ウォーターサーバーの営業で1日400件の電話をかけた。売上ゼロの状態が3か月続いたが、1年間で累計60万円の売上を立てたという。

大学では自ら学生団体を立ち上げた。最初は3人しか集まらなかったが、2年生の現在は130名規模にまで成長している。グループディスカッションの勉強会や学生同士の交流会、企業とのつなぎを手がけてきた。メンバー一人ひとりの悩みを毎週ヒアリングし、受け止めてきたという。現在は10名の「夢応援」を無料で行っている。

これほど前向きに行動できる理由を問われると、村上は、通っていた高校の偏差値が低かったからこそ、周りに追いつきたいという気持ちが強かったと答えた。ビジョンには、家族で通ってきた北海道の温泉地の地方創生を掲げた。夢を叶えては次の夢に向かう、わくわくが止まらない人生を送りたいという。

中間評価、小谷は「普通」

中間評価では、大野将也社長と都築智哉社長が期待度70%と高い評価をつけた。大野社長は380万円とインセンティブ、都築社長は360万円プラスインセンティブである。大野社長は、ゼロから何かを始める爆発力やエネルギッシュさを評価する一方、本当に結果を出し、やり遂げているのかを知りたいと話した。金本相太社長は50%・360万円で、プレゼンにもう少しインパクトがほしかったと述べた。石綿文太社長は55%・360万円で、もっと聞いてみないと分からないというのが正直なところだという。

小谷は期待度50%・360万円。「普通だなって今んところは感じてます」と率直に評した。

中間評価で期待度50%・360万円を提示する小谷

村上の希望年収は450万円に、粗利の15%のインセンティブを加えたものだった。金額の根拠を問われると、村上はほとんど根拠はないと認めた。そのうえで、これから提案するサービスは必ず世界に広まると確信しているため、インセンティブを求めたと説明した。

AIキャリアコーチングアプリに向けられた懸念

スキルチャレンジでは、自身のビジネスプランを社内ベンチャーとしてプレゼンした。村上が示したのは、すべての人が夢を持てるようにするAIキャリアコーチングアプリである。夢を持たない若者が多いという課題を挙げ、AIとの対話で価値観や夢を明確にし、現状から逆算した計画づくりやコミュニティ、コーチングにつなげる設計を説明した。月額1万5000円のサブスクリプション型で、初期投資は100万円ほどを見込む。デモアプリも用意していた。

デモアプリを示しながらプレゼンする村上

質疑では、厳しい指摘が相次いだ。AIが回答する根拠となるデータは何か。誰が監修しているのか。コーチングサービスの価値はデータにこそある、という指摘である。キャリアコーチングに詳しいという社長は、コーチングは何を言うかより誰が言うかで機能するものであり、依存性も高いと説明した。そのうえで、たった1人の経験をもとにしたアプリで計画どおりにユーザーが集まるとは思えないとして、「社会的に怖いと思うんでやって欲しくないです」と言い切った。

AIの会社を経営する社長からは、今はアプリをすぐに作って世に出せる時代であり、本当に価値があればユーザーはすぐにつくはずだという意見も出た。夢を応援すること自体には共感しつつ、人の人生を壊しかねない怖さがあると指摘する声もあった。

小谷が問うた「提供する側の責任」

ジャッジメントタイムで、村上は発言が少なかったことを理由に石綿社長を首にした。

最後の質疑でも、社長陣の問いは続いた。初期費用が100万円ほどなら、自分で融資を受けて始められるのではないか。夢を叶えていない人が作ったアプリを誰が使うのか。月額1万5000円を受け取れる水準にあるのか。アプリではなく、LINEで管理すれば十分ではないか。村上は、自分にはまだ力がないからこそ成長が必要だと答えた。

社長陣からは、事業設計の甘さや経営力の不足も指摘された。テレアポであれだけの期間稼働して売上が60万円にとどまったことを懸念し、今は目の前の営業で分かりやすい成果を出すほうが近道ではないか、という助言もあった。

最終ジャッジでは、金本社長が60点で採用しないとし、コーチングにもっと愛を持ってほしいと伝えた。都築社長も50点で採用を見送り、行動力やビジョンには共感しつつも、実現するための実力がまだ足りないと述べた。

最後に指名された小谷も、50点で採用しないと判断した。小谷は「さっきもちょっと言った通り」と前置きし、経営力を含めたビジネスの力がなければ、起業してもすぐに会社を潰してしまうと指摘した。さらに「サービスとか提供するのってその提供するものとしての責任があると思うんですよね」と続け、その点で考えの甘さを感じたと話している。とりあえず起業したいという思いが先にあり、自分が受けてきたサービスや経験から事業を選び、夢の実現というビジョンを後から結びつけたように感じた、というのが小谷の見立てだ。そのうえで、もっと自分と向き合って事業を考え、「もう少し揉まれて力をつけていった方がいいんじゃないかな」と伝えた。

最終ジャッジで「提供する側の責任」を説く小谷

一方、大野社長は75点で、インターンとしてやり切ることを条件に採用を出した。まずは自分の生き様をつくってほしい、というのが大野社長のメッセージである。村上はこれを受け入れ、大野社長と握手を交わした。村上は、自身もサービスもまだ未熟であることを痛感したと振り返った。

条件付き採用を受け入れ、大野社長と握手する村上

人の人生に関わるサービスだからこそ、提供する側には相応の力と責任が求められる。小谷が採用を見送った理由も、まさにその点にあった。

番組の全編は、YouTube「就活NEO」から。

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