「SNSかぶれの勘違い」月商14万の大学生が希望年収480万を提示し社長たちが激怒…【寺本 涼人】〔234人目〕就活NEO

「SNSかぶれの勘違い」月商14万の大学生が希望年収480万を提示し社長たちが激怒…【寺本 涼人】〔234人目〕就活NEO

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就活NEOの234人目は、「親の敷いたレール」から降りたいと語る20歳の大学生・寺本涼人である。希望年収480万円の提示に社長陣の厳しい声が相次ぐなか、寺本は最後に、社長・小谷弘樹のもとで鍛えられる道を選んだ。

「どこで変わりたいってなった」のか

寺本は兵庫県小野市の出身で、京都の龍谷大学に通う大学3年生である。高校受験も大学受験も、親の敷いたレールの上を走ってきた。今後何十年を決める就職活動だけは自分で意思決定したい。それが出演の理由だった。

2か月前にはSNSマーケティングの事業を始めている。飛び込み営業のハードルを下げるため、需要と課題の調査、店舗別プランの提示、契約という3段階に分けた結果、110店舗中7店舗と、平均月額2万円のプランで契約できたという。ただし月の売上は14万円で、社長陣からは、金額としては小さいという指摘や、アルバイトをしたほうがいいのではという声も出た。

寺本の答えを受けて、小谷は「どこで変わりたいってなった」のかを尋ねた。寺本は、高校時代に令和の虎などの番組を夢中で見て、事業を成功させたいという人々の思いをかっこいいと感じたと振り返った。最近になって本気で将来を考えなければならないと思い、自分を変える決意をしたという。

これに対し、社長陣からは「SNSかぶれ」という厳しい言葉も飛んだ。SNSばかり見て、それがすべてだと思い込んでいるのではないかという指摘である。寺本は、今の事業は別の目標に向かうためのクッションであり、ファッションではなく本気だと反論した。

寺本に「どこで変わりたいと思ったのか」を尋ねる小谷

480万円の提示に厳しい声

寺本の夢は、日本人全員が自分の住んでいる場所や育った場所を胸を張って誇れる日本にすることだ。高校時代に友人から地元を馬鹿にされ、いつか起業して地元を大きくすると話したところ、起業なんて失敗すると笑われた。その反骨心から、将来は地方創生や地域活性化の事業に取り組みたいと語った。

中間評価では、三島社長が期待度75%・400万円とし、しっかりしているが普通の大学生に見えると述べた。畠山社長は50%・300万円プラスインセンティブで、「ファッション起業に見えちゃうな」と評した。清水社長は30%・300万円とし、人間らしさがまったく見えないと指摘した。大野社長は70%・360万円で、上司や先輩の意見を素直に聞けるかがまだ見えないとした。

小谷は期待度60%・300万円プラスアルファをつけた。熱量は「正直あんま感じない」と述べ、自身も学生起業の経験者であり、当時は「こんな売上じゃなかった」とも語った。そのうえで、なぜそう思ったのかが伝わってこないため、「取ってつけたような理由に全部聞こえちゃう」と率直に伝えている。

寺本が提示した希望年収は480万円プラスインセンティブだった。卒業までに成長すればふさわしい人材になれるという説明に、社長陣からは、今の自分はいくらだと思うのかという問いが返る。寺本が360万円ほどと答えると、現在の年収が100万円台であることとの開きを厳しく問いただされた。一方で、まだ起業して2か月であり、20歳で挑戦していること自体は素晴らしいとかばう声もあった。その社長は、空気を読んだうえで何を出すべきか判断できるはずだと励まし、人間らしさを見せてほしいと求めた。

中間評価で期待度60%を示す小谷

小谷を相手にしたディナー営業

スキルチャレンジのお題は、高級レストランのディナーコースだった。2名で20万円、グラスワイン1杯が無料で付く。営業の相手として寺本が選んだのは小谷である。

寺本は、取引先など絶対に落としたい相手を感動させるための投資として提案した。これに対し小谷は、会食は契約のあとにお礼として設けることが多く、決裁者は連れて行かれ慣れているため、20万円程度の外食ではそれほど感動しないのではないかと返した。さらに、同じようなサービスは知り合いにもあるとして、あなたから買う理由を知りたいと問いかけた。寺本が答え始めたところで時間切れとなった。

プロ役の大谷真弘は、小谷のSNS運用を無料でアドバイスする代わりに食事をごちそうしてほしいと切り出した。小谷は「マジで何もやってないですからね、僕」と認めつつも、アイデアではなく実行が欲しいとして「doが欲しいんですよ」と応じた。投票は3対2で大谷の勝利となった。

講評では、寺本の「逃げ場のない感動」という言葉選びを評価する声もあった。営業を受けた小谷は、目を見て落ち着いて話す点を認める一方で、信用を勝ち取れるかという点では「感情が見えてこないんですよね」と述べた。理念は魂であり、それを語る熱量が伝わらなければ理念そのものが疑われる。熱量を伝染させる力が足りないというのが、小谷の見立てだった。

寺本のディナー営業を受ける小谷

2社の内定から小谷を選んだ理由

ジャッジメントタイムで寺本が退出させたのは、中間評価で30%をつけた清水社長だった。続く質疑で、本当は何がしたいのかと問われた寺本は、尊敬される人間になりたいと答えた。その例として挙げたのが、就活NEOで饒舌に話す小谷の姿を見てかっこいいと思った経験である。陸上での挫折や、店長に任されたアルバイトリーダーとしての経験も語り、親には反対されながら黙って出演したことも明かした。

最終ジャッジで、三島社長と畠山社長は採用を見送った。畠山社長は、惨めになるくらいの挑戦をしてほしいと助言している。大野社長は75点で採用とし、大学生のうちに幅広い経験を積んでから来てほしいと伝えた。

小谷も採用を出し、インターンに来てほしいと伝えた。考え方は甘いと思うと前置きしたうえで、本気で何かにトライし続けた経験がないのではないかと指摘する。「1番してほしい経験ってボコボコにされる経験で」と語り、ビジネスマンとは何かが分からないままでは「絶対社長なんてできないよ」と続けた。

大野社長と小谷のどちらかを選ぶ前に、寺本は小谷にインターンの頻度を質問した。小谷の答えは、試験期間などを除き「来れる日に来てくれって思う」というものだった。社長を目指すなら、そのくらいの熱量がなければ厳しい。今のビジョンでは経営者になるまでの道のりを「結構甘く見てる」とも伝えた。

寺本が選んだのは小谷だった。厳しい環境に自分を置き、人間性を表に出していかなければならない。就活NEOを見ていて小谷のもとに入りたいとずっと思っていたと語り、「自分を叩き直してくれるのは小谷社長かなって思った」と理由を述べた。親のレールを降りたいと語った20歳が、自ら厳しい環境を選んだ回である。

寺本が小谷を選び、握手を交わす場面

番組の全編は、YouTube「就活NEO」から。

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