社長・小谷弘樹が社長陣の一人として出演した就活NEO、210人目の求職者は建設機械レンタル会社で働く新卒1年目の中島元葵だ。ホストとして結果を残した経験を持つ彼は、営業ロープレでプロに5対0で勝ち、最終ジャッジでは社長陣による奪い合いとなった。小谷は「1万点」という評価で採用を申し出ている。
業界最大手に入った新卒1年目の迷い
中島の希望職種は営業である。自己紹介では、自分の軸として「停滞より挑戦」「金は正しく稼ぐ」「迷ったらワクワクする方へ」の3つを挙げた。
現在の勤務先は、クレーンやトラック、発電機などを扱う建設機械レンタル業界の最大手だ。入社後は6か月間の研修でクレーンやフォークリフトなどの資格を取り、12月に直属の先輩が退職したことで、その担当現場を引き継いだばかりだという。それでも出演を決めたのは、ルート営業の実態が、商材を自分で売り込むよりも他社と見積もり金額を比べて値下げすることの繰り返しだったからだ。自分の能力をどう試せばいいのか分からない。その疑問が出演の理由になった。
経歴のなかで目を引くのは、大学時代のホスト経験である。休学中に始めた路上での声かけで自己肯定感が高まり、歌舞伎町でホストを始めると、新人ナンバー1の売上を記録し、1日で100万円の売上を2度達成した。
一方で、社長陣から「金は正しく稼ぐ」という価値観とホスト経験がどう結びつくのかを問われると、中島は自分の売上のために女性を本来必要のなかった仕事へ誘導してしまったことがあり、後悔として残っていると打ち明けた。社長陣からは、それを理解したことを評価する声が上がった。

期待度100%で並んだ評価と、ひとつの懸念
将来のビジョンとして中島が掲げたのは、人生を諦めかけている大学生や社会人を、もう一度挑戦する側に引き上げることだった。就職・転職を成功させ、単なる求職者ではなく「人生逆転」の物語の主人公でありたいという。
3つのプレゼンを終えた時点の評価で、小谷は期待度100%、評価年収400万円をつけた。ほかの社長陣も期待度80〜100%、評価年収400万〜500万円と高い評価が並んだ。中島の希望年収は400万円プラスインセンティブであり、評価額はいずれもその基本額に達していた。
ただし、高評価のなかにも懸念はあった。社長陣の一人は「ちゃんとしてるからちっちゃくまとまんじゃねえかな」と指摘する。年収500万〜600万円の仕事はできそうだが、大物になる可能性はまだ感じられない、ビジョンが弱いという見立てだ。これに対して別の社長からは「ワクワクさせるのはこっち側の仕事じゃないの?」という声も上がり、社長陣の間で意見が分かれた。

プロに5対0、場を支配した営業ロープレ
スキルチャレンジは営業ロープレである。お題は、海水や醤油、スポーツドリンクで発電する「5日間稼働の塩水バッテリー」。1つ5万円、最低5個の購入で25万円という条件だ。対戦相手は、第4回ロープレサバイバルを経てプロ役に選ばれたグローバルパートナーズの栗山向日葵である。
中島が営業相手に選んだのは、全国に店舗を展開するジョイカルジャパンの早川社長だった。早川社長の事業の規模に触れたうえで、大規模な災害や長時間の停電への備えを質問し、停電で売上が落ちた場合の損失額を試算してみせる。その損失に対する「保険」として商品を位置づける組み立てだった。
判定は5対0で中島の勝利となった。社長陣は提案内容よりも、その場の空気づくりを評価した。「もう自分の演劇にしてるよね」という声が上がり、緊張を見せない立ち振る舞いが信頼感につながったと指摘された。どこでその度胸を身につけたのかと問われ、中島はホストクラブでの経験が大きいと答えている。
動画タイトルにもあるとおり、ロープレの後には司会の田代社長と中島の立場が入れ替わったかのような一幕もあった。社長陣からは「これでパッて瞬発力高くできるのすごいよ」と、ここでも評価を上げる声が聞かれた。

「1万点」で示した小谷の本気
求職者が社長を1人選んで退席させる「ジャッジメントタイム」では、中島はエム・イー・ジー株式会社の井坂社長を選んだ。ロープレの講評がネクタイについての言葉にとどまり、あまり見てもらえていないと感じたことを理由の一つに挙げている。
その後の質疑で、中島は将来自分の事業を持ちたいと話し、方向性として福祉を挙げた。ホストクラブで、心身の不調を抱えた従業員や客が本来受けるべき支援から遠ざかっていく様子を見て、「悲しさというか、ま、怒りに近いもの」を感じたことが原体験だという。社長陣からは、福祉に限らず多くの人を救える人材だという声も上がった。
最終ジャッジでは、社長陣から次々と条件が提示された。200点をつけ、600万円に上乗せを加えた条件を示す社長が続くなか、小谷は「1万点させてください。本当にマジで頼む」と切り出した。続けて、「自分がいいなと思った会社入って欲しいんですけど」と前置きしたうえで、自社の理念にも「めっちゃ合ってるなって思う」と語った。年収については具体的な数字を示さず、「すごい出します」と応じている。その理由として小谷が挙げたのは、「ポテンシャルはすごく感じてるので」という言葉だった。「一緒に僕は働きたいなと思うし」と、最後まで率直に誘っている。
最終的に、中島は自身のビジョンと方向性に照らし合わせ、原体験を判断の軸にして1人の社長を選んだ。社長陣からは「福祉行くってことは本当に彼はいい人かもしれない」という声も上がっている。金額ではなく「1万点」という言葉で迎え入れたいと伝えた場面には、ポテンシャルを重視する小谷の採用姿勢が表れていた。

番組の全編は、YouTube「就活NEO」から。
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